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株式会社NTTデータエービック

一般社団法人ファイナンシャル・アドバイザー協会
ニュースレターの寄稿について

2021年6月1日

株式会社NTTデータ・エービック(本社:東京都港区、代表取締役社長 西川勇、以下「当社」)取締役 生井澤 浩は、一般社団法人ファイナンシャル・アドバイザー協会(以下「FA協会」)のニュースレター5月号に寄稿しました。

FA協会は、わが国において今後、個人の資産形成の必要性がさらに高まる中、お客様のライフステージに応じた総合的なアドバイスを行うファイナンシャル・アドバイザーの普及促進を支援するために設立されました。

FA協会は、今年1月からセミナーやカンファレンス等その活動内容を会員向けに発信するニュースレターを発行しており、その5月号に当社 取締役 生井澤が以下の図書推薦の寄稿をしました。
図書推薦の内容は、ジョン・C・ボーグル『航路を守れ』についての書評です。
「インデックス投資の父」や「ウォール街の良心」とも呼ばれるジョン・C・ボーグルが顧客本位を最重要の指針として貫いたことを紹介しています。

<FA協会ニュースレター5月号 図書推薦 寄稿文>

ジョン・C・ボーグル『航路を守れ』

株式会社NTTデータ・エービック
取締役 生井澤 浩

著者はバンガードの創設者、そしてインデックスファンドの父、ジョン・ボーグルです。

ボーグル氏はアクティブ運用よりもインデックスファンドが優位性を説いた人物のイメージが強かったのですが、本書で彼の苦難の足跡を辿ると、顧客本位を貫いた事こそが最大の功績だった事がわかります。

ボーグル氏はウェリントンでCEOに上り詰めた後にファンドの下落の責任から解任されてしまいます。
ここから日本の契約型投信と米国の会社型投信の違いでやや内容が難しくなるのですが、会社型投信は運用会社が株主となる為、投資家と運用会社の両方に受託者責任を負ってしまう利益相反の関係があり、ファンドの役員でもあったボーグルはこの矛盾を突いていきます。
あるべき姿は投資家がファンドを所有し実費ベースで運用されるミューチュアル構造であると、ファンドが運用会社の業務を内部化し運用会社からの独立を果たす案を出します。この形態により顧客への利益に集中した運用を実現すると説きます。従来の枠組みを変える案は紛糾しますが、最終的には運用、販売は除き、管理部門のみをファンドへ移すことになりますが、この時に設立した管理会社こそがバンガードです。

管理のみ担当する会社からスタートしたことがインデックスファンドに繋がって行きます。インデックスファンドは運用を行わない商品であると。
結果的に運用コストがかからないインデックスファンドは他のアクティブファンドを上回る成績を示し残高は拡大して行きます。そして次にボーグル氏は顧客本位の観点から高い販売手数料を取る証券会社に対してノーロードによる自社の直接販売を進めて行きます。
この辺り、さぞ激烈な戦いがあったと思われますがボーグルは顧客本位を指針として、進めて行きます。困難な局面において常に顧客にとってよいことかどうか、本書のタイトルにあるように航路を守って事業を進めてゆきます。

本文最初でも触れた通り、最大の功績は顧客本位を徹底することの重要性を世に知らしめたことではないでしょうか。

以上

ABIC 2nd Stage スローガン